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琉夏「セイちゃーん!!カイチョー!!」

桜井ブラザーズとSRだあ!




最悪だ!

琥一「よう!セイちゃん!今日も不景気なツラしてんな!」

設楽「うるさい!それとセイちゃんはやめろ!」

琉夏「わぁ、セイちゃん青春してんね!ラブラブ?!

設楽「そんなものは無い!とにかくどうでもいいけどおまえら一刻も早く俺の視界から消えてくれ!」

紺野「さ、桜井くん達(ハァハァ)、バイク通学は……(ハァハァ)!」

琉夏「あ、カイチョー、俺ら1回家帰りましたから!」

紺野「あ、あぁ……そぅ(ハァハァハァ!)」

琉夏「セイちゃん、今度ピアノのアレやってよ!目でピーナッツを噛みながら物憂げに1人時間差チャルメラ!得意だったよね?!」

設楽「やらない!第一それは小学校時代にお前が編み出した技だろう!」

琉夏「セイちゃん、あめちゃん食べる?!」

設楽「食べない!」

琉夏「よかった!今あめちゃん切らしてるんだ!」

設楽「だったら聞くなよ!」

琉夏「そのかわり、チャリンコ引っ張っていってあげようか!」



琉夏くんが、紺野先輩の自転車のハンドルに手を伸ばした。

瞬間的に逃れることの出来ない死の予感がした設楽先輩。



設楽「さわるな!」

手に持っていたペットボトルを琉夏くんの頭(メット)に振り下ろした。


琉夏「……」




琉夏「セイちゃん!」





琉夏「あとでブッ殺すから」






設楽「……」




やはり、先程感じたとおり、死からは逃れられないようだ。




設楽「おまえのせいだろなんとかしろ紺野ォォオオオオォオ!!!!!!」

紺野「なんでも人のせいにするのは君の悪い癖だぞ、セイちゃん!(笑)















その後〜その日の2人の日記より抜粋〜



紺野先輩の日記

今日設楽がうちへ来た。ファミレスに行く予定だったのだが、

店主が自分探しの旅とやらに出かけたらしく閉店していたので急遽うちへ。

昼食はどうしようかという話になると、ヤツはカップラーメンを食べたことが無い、などという、

信じられない様なブルジョアジーな発言をしたので、正直僕は少しイラついた

ならばぜひ、と設楽にスーパーカップ(豚キムチ)を勧め、

栄養が偏るから少しこれを入れると良いよ、とふえるわかめちゃん(袋)を手渡した。

いいか、くれぐれも少しだからな、少しだぞ、絶対だぞ!と言うと、

設楽はふえるわかめちゃんをたっぷり袋半分ほどもカップに入れた。

三分後、やつのスーパーカップ(豚キムチ)は異臭を放ち、漆黒の闇に包まれていた。

だからあれほど言ったのに。ばかめ!






設楽先輩の日記


今日紺野の家へ行った。

昼食の後、休憩がてらお笑いのDVDを鑑賞しようという紺野の案を頑なに拒否したら、

ならばテレビゲームで遊ぼうということになった。

紺野が去年、RPGツクールというゲームで作ったという、

第2次ファイナルトレイン大戦〜楽しい机上旅行〜」というのを熱心にすすめられたが

絶対にやりたくないと思ったので、思ったままを口に出して伝えた。

それならば、とヤツは中学の頃友人とともに作ったという、

痴漢電車でGO!」というのをすすめてきた。

プレイしてみると、俺が想像したのとは全然違って

痴漢冤罪にあわないために電車内で全力で女性から逃げる、といったゲームだった。

正直、俺はかなりイラだった

紺野のヤツ、鈍行列車に乗ってどこまでも行ってしまえばいいのに!







おわり













おまけ


紺野「あ、そうだ、設楽、君に見せたいものがあるんだ」

設楽「なんだ」

紺野「これなんだけど」

紺野先輩は、本棚から1冊のアルバムをとりだし、とあるページを開いた。




紺野「ほらこれ。絶対にUFOだと思わないか?」

設楽「…………。あー、あぁ、うんまぁ」


その時、他の部屋から電話の呼び出し音が聞こえた。

紺野「ちょっとゴメン。あ、他のページ、絶対に見るなよ!絶対だからな!」


部屋を出て行く紺野先輩。














うわあ……。

面白すぎだろ……。





これは今後ことあるごとに使える、と判断した設楽先輩は、

携帯電話のカメラ機能を使い(努力を重ね習得した)手当たりしだい撮影する。

そこへ紺野先輩が戻ってきた。



紺野「ああー!絶対に見るなって言っただろ!!」

設楽「うるさい!2度も3度も念を押すのは、それをやって欲しいってことなんだろ?さっきのワカメで学んだんだ!」

紺野「撮影したヤツ消せよ!」

設楽「絶対に嫌だ!」


騒がしく携帯電話の奪い合いをしていると、







部屋の扉が勢いよく開いた。




珠美「玉緒ー!!!

1人漫才ごっこはうるさいからやめてっていつも言ってるでしょ!!」


紺野「ノ、ノックくらいしてくれよ姉貴!」

珠美「やだ、お客さん?それならはやく言いなさいよ!お姉ちゃん、特製ドリンク作ってくるからね、ちょっと待ってなさい!」

そう言うと、紺野先輩のお姉さんは部屋を出て行った。



紺野「……。あ、あれ、うちの姉貴……」

設楽「おい、紺野。見せてみろよ、1人漫才(笑)




はからずも紺野先輩の恥ずかしいアレやナニを知ることができ、少し溜飲を下げた(ペンでつつかれた件)設楽先輩であった。


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2010/10/29

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